実は自己肯定感が低い!? 「公的自己意識」が強い人の特徴3つ
「自分とはこういう人間である」という認識を、「自意識(自己意識)」といいます。
自意識は、他者からの評価や事実(例:仕事の実績や社会貢献度)とは関係のない、主観的な価値観です。
今回は自意識のひとつである、「公的自己意識」について解説します。
・あなたはどっち? 「公的自己意識」と「私的自己意識」とは?
公的自己意識とは、周囲の人に自分がどう見られているか気にする意識です。
この意識が強くなると、その場から浮いていないか気にしたり、人の意見に合わせようとしたりします。
それに対して、私的自己意識は人からどう見られるのか気にしません。人と違う個性を持っていることに喜びを感じる意識です。これが強くなると、自己主張が激しく、ワガママになります。
それでは、次に公的自己意識が強い人の特徴を紹介します。
特徴1.美意識が高く、自分に厳しい
「人の目に自分がどう映るのか」を気にするため、外見を磨こうとする傾向があります。
美意識が高く、身だしなみやオシャレに気を配っている人は、自分に自信があるのだと思われがちです。
ですが、内心では人からの評価を基準にしていて、自己肯定感が低い場合があります。自分に厳し過ぎる人は、「自分なんてまだまだダメ」と自己否定をしているかもしれません。
特徴2.メールやメッセージの返信が早い
公的自意識が強い人は、自分よりも相手を優先するところがあります。周囲の人に迷惑をかけたくない、いい人でいたいという気持ちが強いためです。
だから、よく携帯電話をチェックしています。メールやメッセージが届いたら、すぐに返信するのが特徴です。
この状態では、常に気を張っているので疲れてしまいます。突然デジタルデトックスをしたり、心身の調子を崩してしまったりすることもあります。
特徴3.SNSの反応に一喜一憂する
このタイプの人はSNSで「いいね」が付くかどうかをとても気にします。それが周囲の人の自分への評価だからです。
そのため、「いいね」の数が少ないと落ち込んでしまったり、「どうしてあの人から『いいね』が付かないんだろう」と考えたりします。
SNS上では充実した毎日を送っているように見えても、実は自己肯定感が低く、人から評価されないと満足できない人もいます。
・まとめ ~公的自己意識が高い人との接し方~
このタイプの中には、自分の公的自己意識の高さと自己肯定感の低さに気づかず、苦しんでいる人もいます。
3つの特徴に当てはまる人がいたら、まずは「あなたは頑張っている」と褒めてあげてください。
そのうえで、「頑張っていないあなたも受け入れる」という姿勢で接します。すると信頼関係を築くことができ、その人の自己肯定感も上がるでしょう。