部下の社会貢献をうながす上司の接し方とは?

部下や後輩には、自分で考えて行動できるようになってほしい。

そう望んでいる人は多いでしょう。

今回は、部下や後輩の「貢献をしたい」という気持ちをかき立て、行動を引き出す方法をお伝えします。

・「認められたい」という欲求が強い人へのアプローチ

まず、やる気を引き出したい相手の性格や状況を観察します。

その人が周囲の人から評価されたいと思っている場合は、客観的な事実を提示して褒めるのがポイントです。

たとえば、今月の目標達成率などのデータや成績の順位を発表するといったことです。

ただ単に、「頑張っているね」とか「すごい」と褒めるよりも、具体的な根拠を示すといいでしょう。

また、ほかの人の前で褒めるのもモチベーションが上がるので、朝礼で表彰するのもいいですね。

・男性は、人の役に立ちたい生き物!?

現代社会では男女を平等に扱う機会が多いですが、男性は女性や周囲の人の役に立ちたいと考える傾向を持っています。

ですから、男性の部下や後輩のモチベーションを上げたいときは、その人が起こした行動がどのような影響を与えたのか具体的に伝えます。

また、「あなたがいてくれたおかげで助かった」という気持ちを伝えるのも効果的です。

すると、「また喜ばれることをしたい」と感じて、社会に貢献する行動をとるようになります。

・女性は、「いるだけでいい存在」に憧れる

人の役に立つことで自分の存在意義を感じられる男性に対して、「ただ存在するだけでいい」と言われることを求めるのが女性の特徴です。

一緒にいると安心する、ホッとする、癒やされるといった存在になることで、自分の存在意義を感じられるのです。


というのも、「◯◯してくれたからよかった」というのは、条件付きの評価です。

そのように褒められるのもうれしいのですが、「ただいてくれるだけでいい」と言われることがやる気につながるのです。

それに、真面目な性格の人は、「頑張らなければ、自分には価値がない」と思ってしまうこともあります。

性別にかかわらず、「いつも頑張っているね」とか、「こういうところがいいね」と長所を見つけるなど、その人をきちんと見ていることを伝えるようにしましょう。

上司や先輩からの評価や感謝の気持ちだけでなく、「見てくれている」と実感させることが、人を動かすのです。

「自発的に行動してほしい」と感じるときほど、その人がすでにとっている行動や存在を認めるようにしてくださいね。

貢献意欲

コラム一覧へ戻る