忙しい時期こそ! 部下や後輩の話を聴く2種類の傾聴法

仕事が忙しい時期になると、部下や後輩の話をじっくりと聴くのが難しくなります。

精神的にも時間的にも余裕がなくなり、「どうして、そんなこともできないんだ」とイライラ。
知らない間に部下や後輩との間に壁ができてしまうことも・・・・・・。

今回は、そうならないための2種類の傾聴法についてお伝えします!

・相手の気持ちに共感を示す聴き方「パッシブ・リスニング」

傾聴の方法であるパッシブ・リスニングとは、「受動的な聴き方」という意味です。

相手が話すことに耳を傾け、気持ちを汲み取るのがこの聴き方です。

たとえば、部下や後輩がミスをして、すでにフォローが終わった後でも自信を失って落ち込んでいる場合などは、パッシブ・リスニングで話を聴いてあげるといいですよ。


《パッシブ・リスニングの手順》

  1. 沈黙

    沈黙は、話すことを整理していたり、話す準備を整えたりする時間です。

    ですから、沈黙が耐えられなくて話しかけると、相手が聴いてほしいと思うことを話せなくなってしまうので注意しましょう。

  2. 相づちを打つ

    相づちとは、「話を聴いています」というサインです。
    話の内容に合った相づちを打つことで、相手はどんどん話してくれるようになります。

  3. 思いを引き出す言葉をかける

    その人が抱えている気持ちや価値観などを引き出すような質問をしたり、言葉をかけたりします。
    たとえば、「今話したことについて、もう少し話してくれませんか?」と掘り下げたり、「あなたはそれについてどう思いますか?」と意見を求めたりします。

    このときのポイントは、話している人にフォーカスすることです。
    自分の好奇心からではなく、相手のことを深く理解できるような質問を心がけましょう。

・問題を解決するときの「アクティブ・リスニング」

解決すべき問題がある場合は、共感するだけでなく解決方法を一緒に考えます。

そのための聴き方が、「アクティブ・リスニング(能動的な聴き方)」です。


《アクティブ・リスニングの手順》

  1. 繰り返す

    相手が言ったのと同じ言葉を使って繰り返します。
    わざとらしくならないように、相づちを打ちながら話を聴き、ポイントだと感じる部分を繰り返します。

  2. 話をまとめる

    相手が話した内容を確認します。出来事や感情など、ポイントだと思う部分をまとめて繰り返すといいでしょう。

  3. 相手の気持ちを汲む

    共感を示すことで、相手の心が楽になっていきます。

    たとえば、「それは大変でしたね」とか、「それは腹が立って当然ですよ!」というように、相手の気持ちを理解しようとします。

    ただ問題を解決するだけでなく、気持ちに寄り添うことで相手は、「聴いてくれている」と感じます。すると、これまで以上の信頼関係を築けるようになります。

忙しい年末だからこそ、ぜひ試してみてくださいね。

傾聴

コラム一覧へ戻る