部下のモチベーションを上げる褒め方

部下や後輩にもっと仕事を頑張ってほしい。

そんなとき、あなたはどのような声かけをしていますか?


良い結果を出せば臨時収入がもらえる。

この仕事を頑張ったら会社から評価される。

この仕事が成功したらお客様に喜んでもらえる。

など、いろんな声のかけ方があります。

今回は、部下や後輩のモチベーションを上げる褒め方についてお伝えします。

・ご褒美作戦は逆効果! なぜ、報酬を与えない方がやる気が出るのか?

「この仕事をしたら、こんなご褒美がもらえる」というのは、モチベーションが上がる方法として有効なように見えますが、実は逆効果だといわれています。

報酬がある方がやる気を奪ってしまうことを、「アンダーマイニング効果」といいます。

心理学者のワイズマンによる、こんな調査があります。

実験協力者を2つのグループにわけて、「公園を大事にしようと訴えるのに効果的な方法を探りたい」と伝えて、公園のごみ拾いをしてもらいました。

その際に、1つのグループには高額な報酬を、もう1つのグループには少額の報酬を支払うことを約束しました。

作業終了後に、「仕事を楽しめたかどうか」を調査したところ、高額の報酬を受け取ったグループの満足度は極端に低く、少額のグループはかなり満足していたことがわかりました。

・モチベーションアップのために必要なものとは?

報酬が多いにも関わらず仕事を楽しめなかったのは、「高額な報酬に見合うほど嫌な仕事だった」という印象を持ったからです。

つまり、その仕事をすることで報酬がもらえるとわかっていても、モチベーションにはつながらないということです。

それでは、モチベーションを上げるためには何が必要なのでしょうか?

それは、仕事をすることにより、顧客やチームに良い影響を与えたり、役に立ったりするとその人が実感できることです。

・モチベーションが上がる褒め言葉

仕事に一生懸命に取り組んだ結果、「◯◯さんが頑張ってくれたおかげで助かったよ!」と顧客から言われて、疲れが吹き飛んだ経験がある人も多いのではないでしょうか?

これは顧客に限らず、職場内でも同じ効果があります。

上司から部下や後輩にお礼を伝えたり、褒めたりするときは、「どのような良い影響があったか」を伝えるといいですね。

「丁寧に仕事をしてくれたおかげでトラブルなく仕事が終わった」というように、その人が心がけていることを褒めれば、次からも同じようにしようという気持ちになります。

仕事でつらいときだけでなく、普段からこのような言葉をかけるようにすると、モチベーションを維持できそうですね。

ぜひ、会話に取り入れてみてくださいね。

モチベーション

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