職場での行動でわかる! 同僚や身近な人のうつ病サイン
病院でうつ病の診断を受けた場合、医師から休職をすすめられることがあります。
ところが、本人がうつ病だと認識していない段階では、どんなに億劫でも仕事に行く人がほとんどです。
今回は、職場での行動や態度などからわかる「うつ病のサイン」についてお伝えします。
同じ職場で働く人や身近な人、またはあなた自身に当てはまる部分がないかチェックしましょう。
・「やる気がない」と誤解されがち! 見た目からわかるサインとは?
抑うつ状態が続くと、疲れやすくなり、体力が落ちてしまいます。
また、睡眠障害に悩まされる人が多いのも特徴で、朝になってもスッキリ起きられないために遅刻が増えます。
体がだるくてやる気が起きないので、服にしわがついている、寝ぐせを直さない、メイクをしないなど、身だしなみの乱れが目立つことも。
そういった態度から、「やる気がない」と周囲の人に誤解されてしまいがちです。身近な人にこのような特徴が表れた場合は、「最近、何か困ったことはない?」とか、「体調はどう?」というように声をかけるといいでしょう。
・凡ミスが増えたらSOSサイン? 仕事への取り組み方の変化
ストレスを感じているときや何か気になることがある場合は、そのことで頭の中がいっぱいになってしまいます。そのため、仕事が手につかなくなりがちです。
集中力が続かないので、ひとつひとつの作業に時間がかかったり、普段はしないようなミスをしたりすることもあります。
そのような特徴が見えたら、ほかの人の前で頭ごなしに叱るようなことはせず、優しく話を聴くようにしてください。
・トラブルが起きた後の心の状態に注目を!
ミスやトラブルが起きたときに、必要以上に自分を責めるような発言や態度が見られる場合は要注意です。
たとえば、自分が悪い、責任はすべて自分にある、ほかの人は悪くない、自分に能力がないせいで周囲に迷惑をかけている、といった発言です。
うつ病になると、自分には価値がない、能力がない人間だと思い込んでしまうからです。
思い込みがひどくなると、「生きる価値がない」と考えるようになるので、早めにケアをする必要があります。
ただし、その人の考えを否定するのではなく、「自分が悪いと思っているんだね。ひとりで抱えて、今までつらかったよね」というように、まずは気持ちを受け止めます。
そして、「一緒にトラブルを乗り越えよう」というように、その人だけの問題や責任ではないと思っていることを伝えるといいでしょう。